いい人を演じない「カッコいい大人」が意識している、たった1つのこととは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「いい人」を演じすぎない
周囲との関係を円滑に保つために「いい人」を演じることはあります。
しかし、常に他人の期待に応え続けると、自分の感情や行動が抑圧され、強いストレスや疲弊につながります。
「ゆるストイック」に生きるためには、必要以上に「いい人」を演じすぎない姿勢が重要です。
「いい人」であることの利点と限界
「いい人」であれば人間関係はスムーズに進み、信頼も得やすいでしょう。
しかし、その利点は短期的なものであり、長期的には自分を犠牲にするリスクがあります。
他人の期待に依存した行動は、自分の主体性を奪い、心を摩耗させます。
「自分の感情」を抑え込む弊害
「いい人」を演じすぎると、不満や違和感をため込みやすくなります。
表面的には調和が保たれていても、内面ではストレスが蓄積し、やがて爆発する危険があります。
感情を抑圧することは、健康面や人間関係の質にも悪影響を与えるのです。
「境界線」を意識する
「いい人」をやめることは、他人を突き放すことではありません。
重要なのは、適切な境界線を持つことです。
「ここまでは協力できるが、ここからは難しい」と線を引くことで、相手との関係を壊さずに自分を守ることができます。
境界線は自己犠牲を避けるための必須条件です。
「いい人」を演じすぎると、自分を犠牲にして心身をすり減らすことになります。
大切なのは、他人に優しくしながらも、自分の境界線を守ることです。
他人の期待に流されず、自分のルールで淡々と積み重ねる姿勢。これが「ゆるストイック」の実践です。
私たちもまた、必要以上に「いい人」を演じず、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








