「人と比較して嫉妬しながら死んでいく人生」から軽やかに抜け出す方法・ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「人と比較して嫉妬しながら死んでいく人生」から軽やかに抜け出す方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

「比較」から自由になるために

 現代社会はあらゆる場面で比較にさらされています。
 SNSでの発信、職場での評価、学歴や収入の差……。人はつい他人と比べてしまいます

 しかし、過剰な比較は心を疲弊させ、自己肯定感を奪います
 ゆるストイックに生きるためには、比較から自由になる視点が必要です。

比較は本能的な行動

 人間は社会的動物であり、他人との比較を通じて自分の位置を確認します。
 これは、進化の過程で生き延びるために必要だった機能です。

 しかし、現代のように比較対象が無限に見える環境では、この本能が過剰に働き、心を追い詰めてしまいます。

 比較の問題は、基準が常に相対的で変動する点にあります。
 収入や地位で他人より上になっても、さらに上を見れば満足できなくなります。

 比較に依存する限り、永遠に安心できません
 絶対的な基準は存在しないと理解することが、自由への第一歩です。

自分の軸を設定する

 比較から自由になるためには、自分の基準を明確にすることが必要です。

「昨日の自分より成長しているか」「自分のルールを守れているか」といった内的基準を持つと、他人の評価に振り回されにくくなります。

 基準を自分の内側に移すことが、持続的な安心をもたらします。
 比較は人間に備わった本能ですが、それに縛られると心は休まりません。

 絶対的な基準は存在しないと理解し、自分の軸を持つことで、比較から自由になれます
 淡々と自分の基準で積み重ねる姿勢。これが「ゆるストイック」の実践です。
 私たちもまた、比較にとらわれず、ゆるストイックに生きましょう。

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。