「自分に優しい人」と「自分を甘やかす無能」の決定的な違いとは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「自分を甘やかす」と「自分に優しくする」の違い
「自分に優しくしよう」と言われても、それが単なる甘えになってしまわないか不安に思う人もいるでしょう。
たしかに、「自分を甘やかす」と「自分に優しくする」は似て非なるものです。
この違いを理解することが、ゆるストイックに生きるための基盤となります。
「自分を甘やかす」とは
自分を甘やかすとは、短期的な快楽を優先し、長期的な成長を犠牲にする行為です。
たとえば、「今日は疲れたから学習を完全にやめてしまおう」と繰り返すと、習慣が途切れ、成長が止まります。
これは一時的には楽でも、未来の自分に負担を残す選択です。
「自分に優しくする」とは
一方で、「自分に優しくする」とは、無理をせず持続可能な形で努力を続けられるように調整することです。
「疲れているから今日は学習を10分だけにする」といった工夫は、習慣を守りつつ心身をケアする選択です。
これは未来の自分を支える合理的な優しさです。
「境界線」の見極め方
甘やかすことと優しくすることの違いは、「未来の自分のためになっているかどうか」で判断できます。
未来にプラスをもたらすなら優しさ、マイナスをもたらすなら甘やかしです。
この基準を持つことで、自分にとって本当に必要なケアが見えてきます。
「自分を甘やかす」と「自分に優しくする」は似ているようで大きく異なります。
違いを見極め、未来の自分にプラスになる選択を積み重ねることが、ゆるストイックに生きるための鍵です。
心身を守りつつ成長を続ける。これが「ゆるストイック」の実践です。
私たちもまた、優しさを賢く選び、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








