「資産100億円より子どもとの時間」を選んだ“億り人医師”が、コロナショックで資産が「11億円→8億円」に激減したとき“買い”に向かったワケ
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
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家族という新たな「資産」
結婚して君たちが生まれてからというもの、夫婦共働きということもあって、子育てを優先しなければならず、株のために時間を割くことが難しくなった。そして、株の勉強をあまりしなくなった途端、パフォーマンスは落ちた。
また、株に対するモチベーションも、あまり上がらなくなった。すでに一生食べていくに困らないだけの資産を築いた。それに麻酔科医という、まず食いっぱぐれのない仕事もある。
100億円より価値ある時間
「もうあなたは十分お金を持っているんだから、いまは子どもと過ごす時間のほうが大切なんじゃないの」という君たちの母さんの言葉に、深くうなずいた。
その決断には、後悔していない。君たちと過ごす時間は、本当にかけがえのないものだった。たとえ、あのとき株に没頭し、資産100億円になったとしても、君たちの成長を見守ってきたことのほうに価値がある。
子育ての傍らでつかんだ
堅実なリターン
そんななかでも多少は株をやっていた。その10年間である程度儲かった株といえば、瀧上工業(5918)、三精テクノロジーズ(6357)、シーキューブ(2018年上場廃止)の3銘柄。
いずれも長期保有して、瀧上工業は1株3000円から8000円に、三精テクノロジーズは1株400円から1400円に、シーキューブは1株350円から800円になった。
それまでの派手な投資成績からすれば見劣りするけれど、それぞれ数倍になっているのだから、一般的に見ればかなりいい成績だ。



