デキる上司のズルい一言写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事では、相手に不利な話をしなければならない場面が生じることも珍しくない。商談や部下との面談、仕事関係者との打ち合わせなど……デキる人は、そうした「言いにくい話」をどのように伝えているのだろうか。すぐに実践できる大切なポイントを押さえておこう。(ギックス共同創業者 田中耕比古)

言いにくい話を伝えるときに
デキる人が気をつけることとは?

 仕事をしていると、言いにくい話や伝えづらい話をしないといけない場面があります。

 仕事というものは、利害関係にある複数の立場の人たちが一緒になって何かを成し遂げるものですから、利害が一致しない場合には、対立関係にならないように調整をしていく必要があります。

 特に、マネジャーやチームリーダーなどの責任のある仕事をしていると、相手にとって、なにかしらの不利益につながる内容を伝えなければいけない機会が多くあると思います。

 例えば、

・ お客様に対して、商品の値上げを通知しないといけない
・ 料金プランのメニューが変更になり、契約いただいている内容から、プランを変更していただく必要がある
・ 納入業者に対して、値引き交渉をしなければいけない

 社内の場合は、

・ 部下に対して、彼が長年懇意にしている上得意の担当顧客を、別のメンバーに引き継ぐように要請する
・ 自分が抱えている仕事に加えて、部下の育成などの追加の仕事をお願いする
・ 希望とは異なる職種や部署、営業所などに異動してもらう

 そういった「相手にとってうれしくない情報」を伝えなければならないとき、私たちは、どのようなことに気をつけていくべきなのでしょうか?

 言うまでもなく、最も理想的なのは「Win-Winにする」ことです。