カナダ・オンタリオ州政府のダグ・フォード首相は24日、米国の関税措置を批判する広告キャンペーンを停止すると明らかにした。この広告はカナダと米国の貿易交渉に混乱をもたらしていた。フォード氏は声明文で「カーニー首相と協議し、貿易交渉を再開できるようオンタリオ州は米国に対する広告キャンペーンを27日から停止する」と述べた。ただし、週末を通じて広告を放映する予定で、米大リーグ(MLB)のトロント・ブルージェイズとロサンゼルス・ドジャースが対決するワールドシリーズの第1戦と第2戦で放映される見通しだ。フォード氏は今月に入り、関税に否定的なロナルド・レーガン元米大統領の音声録音を使った広告キャンペーンを打ち出していた。広告では、関税は愛国的に映るかもしれないが「長期的にはそうした貿易障壁は全ての米国の労働者と消費者を傷つけ」、「激しい貿易戦争」を招き、雇用喪失をもたらすとレーガン氏が述べている。