カナダ政府と米国政府の交渉担当者は、ドナルド・トランプ米大統領が鉄鋼・アルミニウムに課した50%の懲罰的な関税の軽減につながる合意の可能性について数週間にわたって協議を重ねてきた。協議に詳しい複数の関係者によると、カナダ側はここ数日間で楽観的になっていた。今月、協議の合間にトランプ氏とカナダのマーク・カーニー首相は米大統領執務室で友好的な会談を行った。両首脳は貿易関係を軌道に戻すことができると自信を示していた。しかしトランプ氏は24日遅く、オンタリオ州政府が放映したテレビ広告を理由に、米国にとって第2位の貿易相手国であるカナダとの貿易交渉を打ち切ると発表し、両国の経済関係を混乱に陥れた。この広告には、関税を批判するロナルド・レーガン米元大統領(共和)の音声が含まれていた。
米加貿易協議、1本の広告が混乱を招いた顛末
特集
あなたにおすすめ





