米オープンAIが営利子会社を公益重視の営利法人格「パブリック・ベネフィット・コーポレーション(PBC)」に転換した。新規株式公開(IPO)に向けたハードルを取り除く動きが好感され、長年にわたり出資を続けてきたマイクロソフトの株価が上昇し、時価総額を4兆ドル(約600兆円)超に押し上げた。マイクロソフトがPBCの株式27%を保有することになる。営利子会社を傘下に擁するオープンAIの非営利組織は、PBC株1300億ドル相当を取得する。営利子会社の価値が高まるにつれて、所有権を拡大することができる。経営体制の変更に伴い、非営利組織を規制する権限を持つカリフォルニア州とデラウェア州の司法長官、さらには慈善団体コミュニティーや大口投資家との1年間にわたる争いに終止符が打たれる。オープンAIがより従来型の企業へと移行しつつも、その使命に真摯(しんし)に取り組むことができるかどうかが争点となっていた。
オープンAI、営利子会社の法人格転換を完了
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