茨城県・袋田の滝 Photo:PIXTA
11月に入り全国的に紅葉シーズンの到来だ。ただ、混雑する場所や、外国人観光客(インバウンド)が多い場所は苦手という人もいるだろう。そこで、外国人が比較的少なく、王道スポットではなく穴場といえそうな紅葉の名所を6つ厳選して紹介しよう。(ライター 前林広樹)
袋田の滝(茨城県)
白い水しぶきと紅葉が映える!
最初に紹介するのは茨城県大子町にある、袋田の滝だ。高さ120メートル、幅73メートルもの大きな滝で、水が大岩壁を四段に分けて落下する様は圧巻だ。
その迫力から国の名勝に指定され、栃木県日光市の華厳の滝、和歌山県勝浦町の那智の滝と並ぶ、日本三大瀑として名高い。しかし袋田の滝は正直、知名度は低いといえるだろう(茨城県民は残念がりそうだが……)。
紅葉は11月初旬から中旬にかけて見頃を迎える。白い水しぶきと、好対照な極彩色のモミジやカエデのコントラストは、まるで風景画のようと絶賛されている。
袋田の滝を含む茨城県の奥久慈エリアは、竜神大吊橋や永源寺、花貫渓谷など紅葉の名所が多い。ローカル線のJR水郡線(水戸駅~福島県の郡山駅)に乗って、車窓から紅葉を眺めるのもいいだろう。
茨城県は都道府県魅力度ランキングで下位の常連だが、首都圏から近く、自然あふれる魅力は多い。一方、外国人観光客は少ない。ちなみに紅葉の後は、冬の夜に限定でライトアップもしている。幻想的な光景が見られると人気だ。運が良ければ、滝全体が真っ白に凍結した「氷瀑」という光景も見られるという。







