イラスト:ハザマチヒロ
A「私は……」B「Aは自分は嘘つきじゃないと言った。Aも僕も嘘つきじゃない」C「Bは嘘つき。僕は嘘つきじゃない」さて、嘘つきは誰?
これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題されるなど、「地頭力」を試す「知的トレーニング」でもあります。この記事では「情報をたよりに事実を見抜ける人」だけが解ける問題を紹介します。※この記事は書籍『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)の一部を抜粋・編集したものです。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
情報をたよりに事実を見抜けるか?
論理的思考とは、1つの事実をもとに新たな事実を見抜くこと。
その感覚をつかむために、まずはこんな問題を考えてみましょう。
「かき消された声」
あなたの前にA,B,Cの3人がいる。
それぞれ、いつも真実を言う正直者か、いつも嘘をつく嘘つきだが、3人の正体はわからない。
あなたが「君たちは嘘つき?」と質問すると、まずAが「私は……」と自分の正体を答えたが、ちょうど通った電車の音にかき消されて聞き取れなかった。
次にBとCが、それぞれこう答えた。
B「Aは自分は嘘つきじゃないと言った。Aは嘘つきじゃないし、僕も嘘つきじゃないよ」
C「Bは嘘つきだよ。僕は嘘つきじゃないけどね」
さて、3人のなかで嘘つきは誰?

イラスト:ハザマチヒロ
次のページで、正解と考え方をお伝えします。



