米カンザスシティー連銀のジェフリー・シュミッド総裁は31日、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに反対した理由について、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策スタンスがインフレを十分に抑制できていないことを懸念しているためだと述べた。シュミッド氏は、カンザスシティー連銀管内の企業から「継続的なコスト上昇を巡って幅広く懸念が上がっている」と語った。さらに、インフレはFRBの目標の2%を4年以上にわたって上回り続けており、物価上昇が経済全体に広がっていると述べた。また、FRBの金利政策が経済抑制に十分効果を上げている様子はほぼ見られないと主張。企業投資の拡大や株高、企業が借り入れをしやすい環境にあることは、反対に現在の金利水準が経済成長とインフレを大きく抑制する方向に働いていない可能性を示唆していると述べた。
カンザスシティー連銀総裁、利下げ反対の理由は根強いインフレ
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