人工知能(AI)分野の目まぐるしい競争においては、業績が好調なだけでは必ずしも十分とは言えない。これは米アマゾン・ドット・コムが今年学んだ教訓だ。多くの投資家が同社のクラウドコンピューティング事業の伸びを物足りないと感じ、冷ややかな反応を示していた。アマゾン株の10月30日終値は年初来約1%高と、他のテック大手を大幅に下回った。S&P500種指数の同期間の上昇率は約16%だ。だが、このさえないアマゾンの株価は、すでに堅調でさらなる加速が見込まれるクラウド事業を反映していない。そのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)事業は業界最大規模で、同社の稼ぎ頭だ。10月30日に発表した7-9月期(第3四半期)売上高の伸び率は20%と、4-6月期(第2四半期)の17.5%から拡大した。
アマゾンのクラウド事業、AI巻き返しへ
このところ投資家を失望させていたが、展望は明るい
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