米連邦準備制度理事会(FRB)のリサ・クック理事は3日、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを支持したと述べた。労働市場の環境が予想より弱いことが、依然としてインフレの粘着性を上回るリスクだと考えたためだと説明した。クック氏は米首都ワシントンのブルッキングス研究所で行われたイベントで、直近の利下げ後も金利はやや抑制的な水準にあり、FRBは今後難しいトレードオフに直面すると指摘。金利を下げ過ぎれば高インフレが定着する一方、金利が高すぎる状態が続けば経済が急速に悪化するリスクが高まると述べた。一方、12月の次回会合で追加利下げすべきかどうかには明言せず、「12月を含め、全ての会合がライブミーティングだ」と述べた。