米国に住む数億人の足元には、これから活用されるのを待つ実質的に無限のエネルギー供給源がある。それを入手するのに必要な設備は、ほぼ100%が国産か近隣の同盟国からのものだ。しかも、他の低炭素・再生可能エネルギー源とは異なり、民主・共和両党の政治家が推進に前向きな立場だ。唯一の問題点は、母なる大地そのものが1世紀以上にわたり、最も容易に利用できる資源以外への到達の試みを全て阻んできたことだ。地中深い場所にある熱源の利用を目指すプロジェクトは、失敗するか、期待通りにいかないことを何度も繰り返してきた。コスト超過が妨げになってきた。最大の問題点は、旧式の地熱発電所が、既にある天然の地熱貯留層を活用する場合にしか使えなかったことだ。
再エネ界の「ダークホース」 ついに準備万端か
米国の地熱発電は技術革新と政治面の追い風を受けているが、問題はコストと信頼性で勝負できるかだ
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