親御さんの言い分もわかります。ゲームで集中力を養えばほかのことに使えますよ、と言われても、ゲームは娯楽だからとか、子どもも大人もハマるように作られているからとか、「集中力」と結びつけて考える人は少ないようです。
ゲームは好きだから何時間でもできるけど、勉強は嫌いだからやらない。ゲームと勉強では、集中力の意味が違うのではないか、とおっしゃる親もいます。
でも、潜在意識の中では、「集中力」という意味では同じなのです。
ゲーム禁止で「好きなことを途中でやめなくてはいけない」と思い込む
「子どもがゲームをやるのが嫌だ」というのも、もしかすると親側の潜在意識の問題なのかもしれません。
ゴロゴロしながらやっている、背中を丸めてやっているなど、ゲームをしているときの姿勢が嫌だとか、ゲームで感情的になっている姿を見るのが嫌だとか、不健康そうだから嫌だなど、ゲームそのものではないところに理由が隠れている場合もあるかもしれませんね。
反対意見があるのは承知の上でもう一度お伝えしますが、中途半端に規制したりせず、「ゲームにちゃんとハマらせてあげる」ことが大切です。ゲームにハマって、攻略法まで考えられたら、思考力も培われるでしょう。
ゲームは1日1時間までとか、夕飯の時間までとか、制限をかけているご家庭も多いでしょう。
最近では、子育てにおいて「非認知能力」が重要であると言われるようになってきました。
非認知能力とは、テストの点やIQのように数値で測れる力(認知能力)とは異なり、自己肯定感、共感力、協調性など、人生を生きていく上で必要な心の力や、人との関わり方に関する力のことです。
中でも「自制心」は大事だといわれています。自分で自分の欲望をコントロールできる自制心があることが、子どもの将来を左右するともいわれているようです。
たしかに、「1日のゲーム時間を1時間にする」と、お子さん自身が決めたなら、自制心が養われますし、将来に結びつくかもしれません。







