親の「ゲームは1日1時間まで」が子どもにとって逆効果すぎるワケ「子どもがゲームをやるのが嫌だ」というのは、もしかすると親側の潜在意識の問題なのかもしれない(写真はイメージです) Photo:PIXTA

多くの親の悩み「うちの子、ゲームやりすぎ」。でも、それに対して「ゲーム禁止」「1日1時間まで」と制限してしまうと、子どもの心に悪影響が出るかもしれないと、TikTok330万回再生の子育てコーチ・谷原由美さんは指摘します。新刊『子どもの心に「自信のタネ」をまく方法』(青春出版社刊)から、どうすれば子どもが自制心を持つようになるのか、抜粋して紹介します。

ゲームはなぜダメなの?

「子どもがゲームばかりしている」

「子どもがゲームをやめられず、ケンカになってしまう」

 ゲームのお悩みはとてもよく聞きますし、無理にやめさせようとして、親子バトルが勃発しているご家庭もあります。

 そのお悩みはひとまず横に置いておきましょう。

 私は、ゲームをすることが、いけないことだと思っていません。わが家の娘も、ゲームが大好きで、ずっとやっている時期もありましたが、私はそのままにしていました。

 そもそも、ゲームをやることがなぜいけないのでしょうか。ゲームをやっているときは、あれこれ戦略を考えたりして、とても集中力を要します。1時間でも2時間でも3時間でも、やっていますよね。この集中力を習慣にすれば、なんでもできると思いませんか。

 ゲームに集中できるなら、その子は実は勉強でも、楽器でもスポーツでも、そのほかの趣味でも、同じことができるのです。親側がそれを理解していないだけかもしれません。