「どんどんやっていいんだ!」となると、潜在意識では「やりたいこと、好きなことが豊富にある」ととらえ、自分がどれだけやりたいか、コントロールが利きくようになります。

「この時間帯しかやっちゃダメ」「1時間だけってルールにしたでしょ!」などと制限されると、逆に、どうにかしてゲームをやろうとします。親が留守のときや、夜ベッドの中で、中にはトイレでゲームをしている強者もいます。

子どもは「この時間帯しかやっちゃダメ」「1時間だけってルールにしたでしょ!」などと制限されると、逆に、どうにかしてゲームをやろうとする子どもは「この時間帯しかやっちゃダメ」「1時間だけってルールにしたでしょ!」などと制限されると、逆に、どうにかしてゲームをやろうとする(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 自制心を育てようと思うなら、逆に豊富に与えてあげたほうが、ちゃんと自分の身体と心の欲求に応えられるようになるのです。

 ただ、ゲーム時間を豊富に与える勇気と覚悟が、親のほうにはありません。

 親世代は、「我慢しなさい!」と言われて育った人が多いため、「好きなことは我慢しなければならない」という潜在意識を持っています。

 親のこの古い意識が、いまだにアップデートされていないために、「自制心を育ててあげなくてはいけない」「きちんとしつけなければならない」と思い込んでいるのではないでしょうか。