「どうせ自分なんて」と思うクセがついていないだろうか。自分を責めたり、価値がないと決めつけたりしても、人生は一歩も前に進まない。本稿では、注目の新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)から内容の一部を抜粋・再編集して「自分を嫌うことに費やしてきたエネルギーを、“自分を信じる力”に変えるコツ」をお届けする。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【いますぐやめて】周りの人をうんざりさせる「自己評価の低い人」がやりがちなこと8選Photo: Adobe Stock

「自分を嫌い続ける」のは疲れる

 自分が嫌い、許せないと、自分に厳しすぎる人がいる。次のような考え方やリアクションをしていないだろうか?

 1.褒められると「裏があるのでは」と勘ぐってしまう
 2.すぐ「自分のせい」にする
 3.いつもなんとなく不安だ
 4.喜びや幸せを警戒する
 5.「すみません」が口グセ
 6.自分にだけやたらと厳しい
 7.小さな失敗でも恥ずかしい
 8.自分は何の価値もないと思い込んでいる

 自分のことを過小評価したり、嫌悪したりしても得することは何もない。どんな理由があっても、自分を悲観しないことだ。なぜなら、死ぬまで自分として生きていくしかないからだ。

 それなら、うまく付き合う道を探すべき。いつまでも自分と戦い続けるのではなく、戦いを終わらせ、平和を維持する方法を見つけなければ。

 紹介した8つの傾向の中で当てはまるものがあれば、自分に自己嫌悪や過小評価の傾向があると認め、少しずつ改めていこう。

「自分を嫌う」という行為は、嫌いな人と24時間一緒にいるようなもので、膨大なエネルギーを使い神経をすり減らす。けれど裏を返せば、自分を好きになることで、それまで無駄に消耗していただけのエネルギーが使えるようになる証でもある。

 ならば、そのエネルギーをポジティブな方向に向けるしかないだろう。褒め言葉を受け入れるのが苦手なら、せめて否定しないように心がけてみる。考えが暗くなりがちなら、意識的に明るい方向へ持っていく。

 絶望を希望に置き換えるのだ。

 これまでの自分の思考と行動の傾向を、真逆の方向に修正していこう。これを習慣化していけば、ポジティブな思考回路の持ち主になれ、自分のことがもっと好きになる。

(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)