ストレス溜まった時、ついやってしまっている行動はないだろうか――。実は、その行動こそ自分を疲れさせ、ストレスからの回復を遅らせているかもしれない。注目の新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)は、自分を労わるためのヒントが書かれたエッセイだ。本稿では、同書から内容の一部を抜粋・再編集してお届けする。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【ストレス限界のサイン】夜更かしスマホ、無意味な買い物、意外なもう一つは?Photo: Adobe Stock

辛い物を食べて
「痛み」を求める

 こんな行動がやめられないことはないだろうか。

1.夜更かししてスマホをいじっている
 寝るつもりで布団に入ったのに、スマホをいじり、気が付いたら明け方だ。スマホが手離せないのは一種の逃避行動でもあるが、せっかく眠りについても深い睡眠が得られない。翌日は眠くて仕事にならないし、首や肩も凝って疲労の原因にもなる。

2.辛い物にばかり手が伸びる
 激辛フードや甘いものを欲する。特に、ゆううつなときに辛いものが無性に食べたくなるのは、体が辛味を「痛み」として認識するためだ。この痛覚を刺激と受け止め、一時的にストレスが軽減されたように感じるだけなのだ。

3.大して欲しくもないモノを買ってしまう
 自己肯定感が下がると、それを回復するために何かを所有したいという欲求が生じる。この欲求に任せて手当たり次第に衝動買いをしても、結局後悔するだけ。モノが増えすぎて家が散らかるだけでなく、買い物依存にもなりかねない。

 この3つのどれもが、適度であれば気分転換やストレス解消になり得るものだが、過度な場合は自分に刃を向けるようなものだ。

 心の渇きは、別のことで満たすことが理想だ。自分を愛し、満足できるような時間を持とう。

(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)