ドナルド・トランプ米大統領は就任演説で、米国の緊急石油備蓄を上限まで補充すると表明したが、急いではいないようだ。米国の石油備蓄は、ジョー・バイデン大統領時代にガソリン価格の上昇抑制を目的に歴史的規模の放出が実施され、トランプ氏が大統領に就任したときは既に低水準だった。しかしこれまでのところ、トランプ政権には戦略石油備蓄(SPR)用の原油を補充する動きはほとんどない。トランプ氏の減税・歳出法では、新たな原油購入のための資金が削られ、連邦議会はまだ新たな資金を割り当てていない。エネルギー省は数週間前、100万バレルの原油を購入して石油備蓄の補充を開始すると発表した。これは不足分の1%に届かない量だ。
トランプ氏、石油備蓄「満タン」の約束も補充急がず
戦略石油備蓄を補充する選択肢は限られている
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