3年間にわたり精鋭の捜査チームが平日午前、ベルリン近郊ポツダムにあるドイツ連邦警察本部で、ホワイトボードを囲んで集まった。現代史上最大の破壊工作であるノルドストリームパイプライン爆破事件の黒幕を突き止めるための捜査が今、責任があるとみている国ウクライナへの支持を分裂させる恐れが出ている。ポーランドはすでに、容疑者の1人をドイツでの裁判のために引き渡すことを拒否した。むしろこの容疑者を、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の戦争機構にとって重要な収入源を破壊した英雄と見なしている。ドイツがロシアのエネルギーに依存していることを長年疑問視してきたポーランドのドナルド・トゥスク首相はこの捜査を冷笑した。トゥスク氏は、問題はパイプラインが爆破されたことではないとし、「問題はそれが建設されたことだ」と述べた。
ノルドストリーム爆破事件捜査、ウクライナへの支持分裂も
ドイツの捜査官は3年をかけて立件、ウクライナ人容疑者の裁判が近く始まる可能性
特集
あなたにおすすめ






