株取引アプリを手掛ける米ロビンフッド・マーケッツは、Z世代やミレニアル世代がピザやアイスクリームを注文するように、札束の宅配も望んでいると考えている。ロビンフッドは料理宅配アプリのゴーパフと提携し、顧客のロビンフッドの銀行口座から現金を引き出して自宅に届けるサービスを始める。配達手数料は6.99ドル(約1080円)、口座の資産残高が10万ドル超ある場合は2.99ドルがかかるが、ATMがある場所へ行かなくても、密封された紙袋入りの現金を自宅で受け取れるようになる。ロビンフッドは3月にこの構想を発表。多くの従来型サービスと併せて、現金宅配サービスのような慣例にとらわれない銀行サービスを展開する計画をブラッド・テネフ最高経営責任者(CEO)が明らかにしていた。同社は2020年以降のミーム株ブームで若い投資家から広く認知されるようになり、変化する顧客ニーズを取り込もうとしている。