「コウモリ野郎」と嫌われる人、「特定の人にだけ好かれる人」の決定的な違い
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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『嫌われる勇気』とは逆の話?
今日は、裏の裏、どんでん返しにさらにどんでん返しがあるような、そんなお話をしたいと思います。一体何のことかと言いますと、「嫌われない方法」についてです。
『嫌われる勇気』という大ベストセラーがあります。あれは本当に傑作です。アドラー心理学の「嫌われてもいい」という考え方ですね。
私自身も「むしろ嫌われたほうがいい」とさえ言ってきましたが、それにもかかわらず、今日は「嫌われない方法」についてお話ししたいと思います。
「みんなに嫌われない」が不可能な理由
「嫌われたくない」と思っている人は、潜在的にたくさんいます。『嫌われる勇気』を読んで「すごいな」と思っても、「やっぱり嫌われたくないです」という方も多いでしょう。
そんな方々のために、「嫌われない方法」をお教えします。まず大前提として、「みんなに嫌われない」というのは無理な話です。
簡単に言えば、例えばAさんとBさんの仲が悪いとします。あなたがAさんにもBさんにも嫌われないように立ち回ることはできるでしょうか? 答えは「無理」です(たまに策士と呼ばれるすごい人もいますが、それをずっと続けるのは不可能です)。
もしあなたがAさんと仲良くすれば、Bさんはあなたのことを快く思いません。逆に、AさんともBさんとも仲良くする素振りを見せたらどうなるでしょう。
AさんにもBさんにも好かれるのではなく、「あいつは信用ならないコウモリみたいなやつだ」と、両方から嫌われてしまうのです。ですから、「みんなに好かれる方法」は、そもそも存在しません。
本当の「嫌われない方法」とは?
では、話を変えましょう。あなたが望んでいるのは、本当に「誰にも嫌われないこと」でしょうか。
「みんなに嫌われない」ことは不可能だとお伝えしました。そうなると、あなたが本当に望んでいるのは、「(特定の)嫌われたくない人」に嫌われたくない、ということのはずです。
つまり、そこには優先順位があるわけです。
AさんとBさんが喧嘩しているとして、両方から嫌われない方法はない。でも、「私にとってはAさんのほうが大事だ。Aさんには嫌われたくない」と思っているなら、Aさんに嫌われないようにすればよいのです。
つまり、「嫌われない方法」とは、「嫌われたくない人の優先順位をしっかりつけること」。「自分は誰に嫌われたくないのか?」を明確に考え、それに応じて動けばいいのです。
「嫌われたくない」を「自分軸」に転換する
私はよく「自分軸」と「他人軸」の話をします。
●他人軸:他人の顔色をうかがい、自分が納得するかは別として他人を優先して動く生き方
他人軸では不安が続き、幸せにはなれません。「漠然と、誰にも嫌われたくない」と思うのは、他人の顔色をうかがう「他人軸」です。
しかし、優先順位を決めて、「私はAさんが大事だから、Aさんには嫌われたくない」と考えることはどうでしょう。これは、「Aさんのことは大事である」という“自分が納得した”状態のもとに動いているため、実は「自分軸」に転換されているのです。
結局は「自分が納得できるか」
というわけで、「嫌われない方法」は存在するのです。それは、「誰に嫌われたくないかを明確にすること」です。そして、それに基づいて行動すれば、その特定の人に対しては(高い確率で)嫌われません。
「みんなに漠然と嫌われたくない」という願いは、他人軸なので成立しないのです。結局のところ、「自分軸」が大事であり、その「自分軸」とは「自分が納得すること」が根本的な定義ということです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。






