精神科医が教えるやめてよかった2つの習慣
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、累計33万部を突破した人気シリーズの原点『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

精神科医の私がやめてよかった2つの習慣Photo: Adobe Stock

やめてよかった2つの習慣

今日は、私が自身の経験から「これをやめて本当に良かった」と実感している2つの習慣についてお話しします。

実は私、30歳の頃に1年間ほど、非常に自堕落な生活を送っていた時期がありました。当時は父の内科クリニックを継ぐ準備期間として、週2日だけ働き、残りの5日は休みという生活を選んだのです。

「せっかくの休みだから好きなことをしよう」と考えていたのですが、実際にはダラダラ過ごすだけで全く楽しくありませんでした。人と会わないため会話すらおぼつかなくなり、「ダメ人間」になってしまったような感覚でした。

しかし、その失敗があったからこそ、人生を充実させるために手放すべき習慣に気づくことができたのです。

1.「晩酌」の習慣を手放す

1つ目は、家で日常的にお酒を飲む「晩酌」です。

当時は翌日の仕事も少なかったので、毎晩のように家で飲んでいました。お酒を飲むと、その場ではポワッとしてリラックスでき、寝付きも良くなったように感じます。しかし、続けているうちに少しずつ酒量が増え、翌朝の体のだるさや、頭がシャキッとしない感覚が強まっていきました。

アルコールの「落とし穴」

精神医学的な視点で見ても、アルコールには以下のようなデメリットがあります。

睡眠の質の低下:寝付きは良くなりますが、眠りが浅くなり、中途覚醒が増えます
不安の増大:一時的に不安を紛らわせても、慢性的に飲むと脳のバランスが崩れ、かえって不安を感じやすくなります
高い依存性:アルコールは身近なものの中で非常に依存性が高い薬物です

「睡眠薬は怖いからお酒で眠る」という方もいますが、実はアルコールのほうが依存のリスクが高いこともあります。私は現在、「お酒は外で誰かと楽しむ時だけ」と決め、家では一切飲みません。これだけで睡眠の質が上がり、日中のメンタルも非常に安定するようになりました。

2.「朝寝坊」の習慣を手放す

2つ目は、朝遅く起きることです。

週5日も休みがあると、つい夜更かしをして朝10時過ぎに起きるような生活になりがちです。しかし、朝寝坊して10時に起きると、少し活動しただけですぐに夕方になってしまいます。

3時間の差が「充実度」を変える

「朝10時に起きる」のと「朝7時に起きる」のでは、日中に使える時間が3時間も違います。

リズムの崩壊:遅起きをするとエンジンがかかる前に日が暮れてしまい、「今日も何もできなかった」という自己嫌悪に陥りやすくなります
悪循環の防止:夜中までダラダラ起きているから朝起きられない、という負のループを断ち切るには、まず朝の起床時間を固定することが不可欠です

今は毎朝、遅くとも7時半までには起きるようにしています。この朝の数時間で原稿を書いたり動画を撮ったりすることで、1日の充実感が劇的に変わりました。

より快適な日常生活を送るには

もし今、皆さんが「なんとなく毎日がパッとしない」「人生を改善したい」と感じているなら、まずはこの2つを見直してみてください。

家での晩酌をやめてみる
朝、過度な寝坊をしない(起床時間を一定にする)

最初は少ししんどいかもしれませんが、続けていくうちに体調やメンタルが上向いていくのを実感できるはずです。

完全に禁酒する必要はありません。「お酒は特別な時の楽しみ」にとどめ、規則正しいリズムを取り戻すことから始めてみませんか?

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。