「話せばわかる」と信じる人は二流、一流が心に刻む“ある前提”とは?
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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価値観が合わない人は
想像以上に多い
最近改めて思ったのですが、世の中には自分の価値観と相いれない人が、想像以上にたくさんいます。
そういう人とは、話がまったく通じないと感じることがあります。こちらが「当たり前」だと思っていることでも、相手にはまったく共有されていないケースがあるのです。
「稀にいる」ではなく
「結構いる」という前提
価値観が違う人が「たまにいる」のではなく、「結構な数いる」と捉えたほうがいいと感じます。もちろん、価値観は人それぞれで、自分の価値観がすべてではありません。その点は私も十分わかっているつもりです。
ただ、「最低限このくらいの土俵では話し合えるだろう」という前提すら通用しない相手が、現実には少なくないのです。
「ここまでは共有できるはず」
も通じないことがある
「これはさすがにみんなが思っているでしょう」というレベルの話であっても、共有できない人がいます。
そういうことは、特定のテーマに限らず、あちこちで起こり得ると考えておいたほうが、誤解や摩擦を減らせると思います。
クリニック運営でも実感したこと
私自身、以前クリニックを運営していた時期があり、採用やスタッフ対応、患者さんとのやり取りなど、さまざまな人と接してきました。
患者さんについては「支える」「助ける」という前提があるので、価値観の違いがあっても向き合えます。一方でスタッフの場合は、ある程度、同じ価値観を共有して一緒に動く必要があります。
私たちは「狭い世界の常識」
を“みんな”と思いがち
人は成長する過程で、小学校・中学校・高校・大学、そして友人関係などを通して、「言わなくても通じる常識」を共有できる人たちと過ごしてきます。
そのため無意識のうちに、自分が属してきた比較的狭いグループの感覚を「みんな」だと誤認しやすいのだと思います。
「他人は宇宙人」
くらいでちょうどいい
私はよく「他人は宇宙人だと思え」と言いますが、本当にそのくらいの感覚でちょうどいいと感じます。むしろ「自分が宇宙人なのかもしれない」と思っておくくらいが、現実に合っています。
周囲には、住んでいる星どころか、次元が違うかのように感じる人もいるからです。
新しい出会いでは
価値観を丁寧に言語化
だからこそ、新しい出会いがあったときには、「私はこういう価値観で、こう考えています」ということを、丁寧に言葉にして示しながら話を進めるほうがいいと思います。
特に、ランダムにいろいろな人と接する機会が多い人ほど、この姿勢は大切です。
通用しない前提でいると
心の摩耗が減る
「これくらいは通用するだろう」と思うところすら通用しないことがある――そういう前提で生きていくことは、とても大事だと改めて感じました。
そのほうが誤解が減り、無用な争いも起こりにくくなると思います。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。






