「自分さえ我慢すれば」と思うクセがついていないだろうか。溜め込んだストレスは、知らず知らずの間に心身を蝕んでいく。本稿では、日韓累計44万部を突破した『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)の最新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(同)から内容の一部を抜粋・再編集。「自分の限界に気づくコツ」をお届けする。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)
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「感情の抑圧」が身を亡ぼす
ストレスに蓋をするのは心身に悪影響を及ぼす。具体的には、こうした影響がある。
1.思考が停止してしまう
苦しい状態が続くと、その状況に疑問を抱くことなく、当然のように受け入れてしまう人がいる。無理なことへの「慣れ」は「乗り越えた証」ではない。我慢して適応しようとしているだけだ。この我慢が、体やメンタルの不調を引き起こす。
2.気持ちの伝え方がわからなくなる
日常的に本心を隠していると、感情を表現する力が少しずつ失われていく。やがて自分の本音までわからなくなる。
3.感情のコントロールが効かなくなる
極度の緊張状態が続くと、突然不安に襲われたり、怒りの感情がコントロールできなくなる。それが行き過ぎると、心の病を引き起こすこともある。
ストレスの主な原因は、感情の抑圧だ。「我慢」を美徳とする風潮もよくない。ならば、感情を解放してあげればいい。つまり、自分を表現することだ。友人とのおしゃべりでも、カラオケでも、好きな映画やドラマを見るだけでもいい。一度くらい思いきり悪口を言ってもバチは当たらない。
どんな方法であれ、心をほぐし、腹の底に溜まっているモヤモヤを解消するのに役に立つ。
自分の人生なのに自分を後回しにするなんて、そんな人生に本当の意味があるだろうか。この世の誰よりも、まず、自分自身が一番尊い。このことを忘れないで。
(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)



