米ハーバード大学の元学長ラリー・サマーズ氏が、公的な活動から退くと表明した。同氏は、性犯罪で起訴され拘置所で死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン元被告とのやり取りを巡って批判されていた。サマーズ氏は17日、「自分の行動を深く恥じており、それが痛みを引き起こしたことも分かっている。エプスタイン氏とのやり取りを続けるという誤った判断について、全面的に責任を負う」と説明。その上で公的な活動から退くことが「信頼を再構築し、最も身近な人々との関係を修復するための広範な努力の一環」だと述べた。米連邦議員らは先週、エプスタイン氏のやり取りに関連する2万件以上の資料を公開。その中には複数の著名人が含まれており、サマーズ氏もその1人だった。メールに名前が挙がること自体は不正行為を示すものではないが、それでも2人の関係を巡っては疑念が生じていた。