「なんであの人だけうまくいくの?」「自分ばっかり嫌な目に遭う気がする」……。そんな理不尽な出来事にイラッとした瞬間、心を守る武器がほしくなることはないだろうか。本稿では、日韓累計44万部を突破した『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)の最新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(同)から内容の一部を抜粋・再編集して、「自分の心を立て直すための言葉」についてをお届けする。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【イラっとすることが起きたとき】頭のいい人が密かに考えていること3選Photo: Adobe Stock

ピンチのときこそ
「言葉」が武器となる

 気分は、行動に影響する。だからピンチに陥ったときこそ、現実を変えるためのひと言が大事なのだ。たとえば、こんな言葉だ。

1.「へえ~、そうなんだ……」

「彼の買った土地が値上がりしたんだって」「今なら仮想通過と株で大儲けできるってよ」「あいつまたやらかしたらしいよ」――。そんな話を聞かされれば誰だって穏やかではいられない。

 何も手を打たずに来た自分を責めたり、妙に焦ったり、失敗して他人に笑われるのではと不安になったりするのだ。

 そんなとき、心を守ってくれる魔法のひと言がある。「へえ~、そうなんだ」。他人は他人、大事なのは自分の人生だ。このひと言が、他人事に頓着せず、自分が主役の人生を守ってくれる。

2.「(心の中で)私もあなたのことが嫌いですよ」

 自分を毛嫌いする相手に無理して好かれようとする必要はない。いい人でいようとするほど、心はすり減る。そんなときは、同じテンションで嫌ってやればいい。「私もあなたのことが嫌いですよ」と心の中でつぶやくだけで、気持ちはずいぶん楽になる。

 相手のことを、誰もが避ける「クソ」だとみなすのだ。この言葉の盾があれば、嫌いな相手から何を言われようと屁でもない。

3.「むしろ、これでよかった」

 状況を覆すことができないようなピンチに陥ったときは、潔く現状のよい面を探してみる。

 ネガティブな面ばかりをクローズアップして自分を責めるより、「むしろ、これでよかった」とポジティブな言葉で自分を解放してやる。それだけで、気持ちは軽くなる。人生を有利に導いてくれる言葉だ。

 人生は気分が10割だ。ちょっとした言霊のチカラで、人生が拓けていく爽快感を味わってみてほしい。

(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)