Photo:VCG/gettyimages
世界最大の時価総額を誇る米半導体大手 エヌビディア が19日発表した8-10月期(第3四半期)決算は、売上高が過去最高を記録した。また、堅調な業績見通しを示し、先週から市場で広がっている人工知能(AI)バブルへの懸念を和らげた。
8-10月期の売上高は前年同期比62%増の570億ドルとなり、調査会社ファクトセットがまとめたアナリスト予想を上回った。データセンター向けの先進AIチップの需要が引き続き伸びた。足元の25年11月-26年1月期(第4四半期)についても、売上高見通しを650億ドルに上方修正した。アナリスト予想は621億ドルとなっている。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は「われわれはAIの好循環に入った」と指摘。「AIはあらゆる場所に浸透し、あらゆることを同時に行っている」と述べた。
同社の決算内容は投資家に安堵(あんど)感をもたらすだろう。AIブームが加速する中、エヌビディアの四半期決算は極めて注目度が高く、同社はハイテク業界および市場全体の健全性を示す指標と位置付けられている。
8-10月期決算は、その重要性が特に強調され、単一企業の決算報告がこれほど緊張感を持って迎えられたことは異例だ。
投資家はここ数週間、大手ハイテク企業が世界最強のAIモデルの設計・運用を争い、データセンターやチップ、その他のインフラに過剰な投資を行う一方で、短期的には投資を回収する見込みがほとんどないとして、ハイテク銘柄を売却してきた。







