米ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は、連邦準備制度理事会(FRB)による最近の2回の利下げを全面的に支持したと述べるとともに、経済を刺激も抑制もしない中立的な水準に金利を近づけるため、「近い将来」の追加利下げを支持する可能性を示唆した。ウィリアムズ氏はチリで21日開催の会合用の講演原稿で、「政策スタンスを中立レンジに近づけるため、近い将来にフェデラルファンド(FF)金利の目標レンジをさらに調整する余地がまだあるとみている」と述べた。FRB当局者は来月の会合で再び利下げするかどうかで意見が分かれている。この決定は僅差の判断となる見通しで、最終的にはジェローム・パウエルFRB議長に委ねられる可能性がある。ウィリアムズ氏の発言が注目されるのは、同氏がパウエル氏と極めて近い関係にあることと、12月の利下げに否定的な姿勢を示唆するFRB高官が増えているためだ。