「今の会社でズルズル働くと100%後悔する」と感じたとき、まずは何から始めればいい?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「今の会社でズルズル働くと100%後悔する」と感じたとき、まずは何から始めればいい?Photo: Adobe Stock

「後悔の予感」は、人生のアラート

「このまま今の会社にいたら、きっと後悔する」

 そう感じた瞬間は、ある意味で人生の転機です。
 しかし多くの人は、不安に負けて行動できません

 なぜなら、変化には「未知」が伴うからです

今の仕事は、やり方がわかっている。
得意だし、そこそこの給料をもらっている。

――『世界の果てのカフェ』(第19章)より

 この状態に慣れきっていると、「安定」が「停滞」に変わることに気づけなくなります

 本当はすでに危険信号が点灯しているのに、「まだ大丈夫」と言い聞かせてしまうのです

その正体は「恐れ」

世界の果てのカフェ』という物語の主人公は、こう口にします。

もし、なぜここにいるのかを自問自答して、答えがわかったとしても、やり方がわからなかったらどうなる?
あるいは、もしその仕事に就けなかったら? お金はどうやって稼げばいい? どうやって生活費を払えばいい? 老後の貯蓄は?

――『世界の果てのカフェ』(第19章)より

 これは、私たちが無意識に抱く恐れそのものです。
「今あるもの」が崩れるのが怖くて、「本当にほしいもの」に近づけなくなる

 しかし、この恐れは、「一気に変わろうとする」から生まれるのです

 変化とは、転職や独立といった大きな決断ではなく、「自分の時間の使い方を、少しずつ変えていくこと」から始まります。

「今の仕事をいきなり捨てる」のではなく、1日30分だけ「自分のための時間」を確保すること
 人生の再起動とは、そこから始まります。

「失敗」よりも「人の目」を恐れている

 物語はさらにこう続きます。

新しい仕事が何であれ、得意じゃなかったら?
あるいは、人に笑われたり、尊敬されなかったりしたら?

――『世界の果てのカフェ』(第19章)より

 実は、人が最も恐れているのは失敗ではありません。
「他人にどう思われるか」です

 しかし、自分の人生を決めるのに、他人の評価は一切関係ありません

「やりたいこと」は、最初は下手でも構わない。
 笑われても、尊敬されなくてもいい。

 大事なのは、「自分の人生に戻れる時間が、毎日に存在するか」。ただそれだけです。

人生は「少しずつ」なら必ず変えられる

「今の会社でズルズル働くと後悔する」と感じたなら、今日から始めるべきことはたったひとつ。

 1日30分、「自分のための時間」を確保すること
 その30分が、やがて1時間になり、やがて「生きている実感」へと変わっていく。

 人生を変えるのは、大きな決断ではなく、時間の使い方を変えるという、ごく小さな習慣です
 それさえできれば、今の仕事が「人生の終着点」になることはありません。
 いつからでも、何歳からでも、自分の人生は再起動できるのです

(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)