「定年の60歳まで自分を押し殺してきたサラリーマン」に教えてあげたい名言・ベスト1とは?
そんなあなたにおすすめなのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「定年の60歳まで自分を押し殺してきたサラリーマン」に教えてあげたい名言・ベスト1とは?Photo: Adobe Stock

定年まで自分を押し殺してきた

「60歳になったら、やりたいことをやろう」
「定年後に本当の人生を始めよう」

 こう言う人は少なくありません。
 しかし、「我慢の先に自由がある」という考え方は、本当に正しいのでしょうか。
 むしろそれは、「人生を後回しにするクセ」を定年まで延長しているだけかもしれません

 仕事に追われ、休日には疲れて眠り、買ったものを楽しむ時間すらない。
 その生活が何年も続いた後、たとえ定年を迎えたとして、自分の心はすぐに自由になれるのでしょうか?

「我慢の人生」を送り続けた人ほど、「自由の生き方」に戸惑ってしまうのです。

「我慢の人生」の危うさ

世界の果てのカフェ』という本の登場人物・アンは、まさにそんな状態に陥っていました。

悲しいことに、経験したわ。
今は笑って話せるけど……当時は、ちっともおもしろくなかった。
すごく不幸で、自分の人生をコントロールできていないような気がしていたの。
あの頃は、人生にとても合理的なアプローチをしていたように思っていたの
週末もずっと働いたから、ご褒美として、新しい服と最新の電子機器と新品のおしゃれな家具を買って当然よ、ってね。

――『世界の果てのカフェ』(第17章)より

 しかし、努力の先に待っていたのは、皮肉な現実でした。

でもね、問題は、いつも働いていたから、せっかく買った自分へのご褒美を使う時間がほとんどなかったということよ。
家に遊びにきた人が、ステキね、と褒めてくれるんだけど、私自身は、それを十分楽しめるほど家にいなかったの。

ある日の晩に、私は、これで今月の収入を使い果たしてしまった、と思いながら、請求書の山を片づけてベッドに倒れ込んで天井を見上げたの。そうしないと涙がこぼれそうだった
人生が自分の横を通りすぎていくような気分だった。私は、どうでもいい仕事をするのに人生を費やして、それを埋め合わせるために、これまたどうでもいいモノを買っていたのよ

さらに困ったことに、自分がやりたいことに戻るためには、定年退職できる60歳まで働き続けなければならない。そんな計画で本当にいいの?と思って……

――『世界の果てのカフェ』(第17章)より

 この問いこそ、すべての「我慢型の人生」への警鐘です。
 定年まで我慢するのではなく、「今から人生を始める方法」を考えるべきなのです。

「自分だけの人生」を取り戻す一歩とは?

 そしてある晩、アンは静かに気づきます。

その晩に、天井を見つめて、どうしてこんな状況に陥ったのかを考えた後に、散歩に行くことにしたの。私は大都会に住んでいて、通りには人があふれていた。すれちがう人をひとりひとり見つめながら、私と同じ感覚の人がいないだろうかと考えた。

 この人たちは幸せ?
 この人たちはしたいことをしている?
 この人たちは満たされている?


 そして、何度も見かけていたけど入ったことがなかった小さなカフェに立ち寄ったの。
 そこで会った彼はこう説明したわ。『難しいのは、何が自分を満たすのかは自分が決める、と気づくことだ。他の誰かが教えてくれるのではなくて』ってね。

――『世界の果てのカフェ』(第17章)より

 他人の基準や常識に合わせて生きるのではなく、「何が自分を満たすのか」を自分で選ぶこと

 それが、定年を待たずに人生を取り戻す唯一の方法です

「いつか」ではなく、「いま」から始めよう

 定年まで我慢した結果、手に入るのは自由ではなく「空白」かもしれません

 しかし、「何が自分を満たすのか?」という問いを今日から持てば、60歳を待たずに自分の人生は動き出します。

 我慢ではなく、選択。先送りではなく、今日から一歩。
「自分の人生の舵」を握れるのは、いつだって、今なのです

(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)