夢も希望もない大学生が「20代のうちに何をすればいいですか?」と言ってきたら、サラッと教えてあげたい名言とは?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「探したことがない」かも?
大学生からよく聞くのは、「何をしたいのか、全然わからない」という言葉です。
しかし本当は、「やりたいことが見つからない」のではなく、「探したことがない」だけなのかもしれません。
何もしないまま「答えだけ」を求めてしまう。
それが、20代が最も陥りやすいワナです。
だからまず、「何かを始めること」より先に、「自分に問いを持つこと」が必要になるのです。
「探し方」は人それぞれでいい
『世界の果てのカフェ』という物語には、こんなヒントが出てきます。
自分がなぜここにいるのか。
瞑想する人もいれば、好きな音楽を聴いて心が向かうままに文字を書く人もいる。
自然の中で1人ですごす人もいる。
友人や見知らぬ人とそのことについて話す人もいる。
本で読んだアイデアや物語を通して答えに導かれる人もいる。
――『世界の果てのカフェ』(第24章)より
つまり、「見つけ方に正解なんてない」ということです。
大切なのは、誰かの決めた方法に従うことではなく、自分の感情が動く瞬間を、自分でつかみに行くこと。
その「問い」自体が違う
先ほどの主人公はこんな質問をします。
「どれが一番効果的なの?」
すると、ケイシーは静かに答えます。
でも、答えが何であるかを決めることができるのは自分だけ。
だから多くの人は、答えを探しながら少なくともいくらかの時間を1人ですごすわね。
――『世界の果てのカフェ』(第24章)より
この言葉が示しているのは、効率より、自分との対話が先だということ。
スマホやSNSから一度だけ距離を置き、思考が浮かんでくるまで「何もせずに過ごす時間」をつくってみる。
その静かな時間こそ、20代に必要な「最初の投資」になるのです。
「何をすればいいか?」の答え
何かすごい実績をつくる必要はありません。
むしろ、「自分は何に心が動くのか?」。その答えを探す時間を必ずつくること。
・瞑想してもいい
・たくさんの本を読んでもいい
・人と語ってもいい
・1人で旅に出てもいい
どれも正解です。
「自分が何者なのかに気づく努力」こそ、20代でしかできない最高の準備なのです。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




