人生を後悔する人の口癖ランキング第2位は「なんとなく1日が終わった」。じゃあ、納得の「第1位」とは?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」「自分と向き合うための最高の良書」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

人生を後悔する人の口癖ランキング第2位は「なんとなく1日が終わった」。じゃあ、納得の「第1位」とは?Photo: Adobe Stock

「忙しい」は、人生が止まっているサイン

 多くの人が口にするのは、「気づいたら1日が終わっていた」という言葉。

 しかし、本当に危険なのは、「忙しくて自分の時間がない」という状態です。

「忙しいから」「時間がないから」

 そう言っている間に、人生のハンドルは自分の手から離れていきます。
 しかもそれは、ある日突然ではなく、「静かに、少しずつ」進んでしまうのです

外部の雑音から逃れ、本当に考えたいこと

世界の果てのカフェ』という物語では、こう語られます。

人が瞑想したり、自然の中で1人の時間を取ったりするのは、たいてい外部の雑音から逃れて、自分が本当に考えたいことに集中したいからだ。
――『世界の果てのカフェ』(第24章)より

 忙しいと、外部の雑音に思考が占領され、自分の感情に触れる時間がゼロになります
「考える時間」が奪われてしまえば、自分の人生を選ぶ権利も、静かに奪われてしまいます。

「自分の時間」は、答えを呼び込む

 さらに、こんな言葉が続きます。

同じことは、自分の存在理由を見つけたい人にも当てはまるわ。
新しいことを経験したり、新しい考え方を学んだりして、ピンとくることに出合う人もいる。本当に共感できるものに出合ったときに、実際に体に反応が出る人も多いわ。
鳥肌が立ったり、背筋が震えたり、喜びの涙を流したり。わかった、という感覚がわき上がってくる人もいる。
それらはすべて、『自分がなぜここにいるのか?』の答えを見つけるための手がかりになるの。

――『世界の果てのカフェ』(第24章)より

 存在理由は、「まとまった時間」ではなく、「静かな瞬間」に見つかるものです

・鳥肌が立った
・急に涙が出た
・背筋が震えた

 その反応こそ、人生の方向を示す「サイン」です
 その感覚は、忙しさの中では絶対に生まれません。

「自分の時間がない人生」に気づいたとき

「なんとなく1日が終わった」は第2位です。
 しかし、人生を最もむしばむ第1位は、

「忙しくて、自分の時間がまったく取れない」

 という状態です。

 忙しさを理由に「自分」を後回しにし続けると、人生は他人の予定だけで埋め尽くされます。

 自分の時間とは、「人生の方向性と接続する時間」のこと

 それを取り戻せる人だけが、後悔ではなく「選択のある人生」を歩めるのです。

(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)