「間違った努力をし続けている部下や友達」に教えてあげたい“ゴルフボールの話”とは?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」「自分と向き合うための最高の良書」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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間違った努力をしている人へ
まわりに、「間違った努力をし続けている部下や友達」がいるでしょうか。
そんな人に教えてあげたい、「ゴルフボールの話」をお送りします。
「ゴルフボールの話」とは?
その男性は何年もの間、ゴルフで難しいショットを打つ夢を繰り返し見ていたそうだ。
彼の説明によると、それほどゴルフが上手じゃないので、寝ている間に難題に立ち向かうことにイライラしたそうだ。
夢の中で、打つべきボールがおかしな場所にあるんだ。
窓枠の上とか、大きな岩の斜面とか、とにかく打ちにくくて変わった場所に。
彼は何度も足の置き場を変えて、いいスイングをしようと試みた。
しかし、どうもしっくりこないし、ショットがうまくいかないのはわかっていた。
素振りをすればするほど、不安とストレスは増していった。
イライラがピークに達した頃、ようやくショットを打てる準備ができたように感じた。
でも、ゴルフクラブを振りかぶると、ボールの位置が変わる。
また別の、同じように難しそうな場所に動くんだ。
そして、さらに不安とストレスが蓄積していく。
このサイクルが繰り返され、ついには心臓がドキドキして、全身がストレスでいっぱいになって目が覚めるそうだ。
ボールを打つための「逆転の発想」とは?
ある夜、夢の中で、いつものようにイライラが限界に達した。
そのときに、彼は突然、ボールを拾って別の場所に置くことができると気づいたんだ。
何の決まりもないし、ボールをどこから打つかを本当に気にしていたのは自分だけだから。
目を覚ました彼は、大きな発見をしたという強烈な感覚を得た。
知ってしまえば当たり前のことなのに、これまで気づかなかったんだ。
話の最後に、彼はこう説明した。
「教えられて信じ込まされたこと、広告で目にしたこと、仕事でストレスがあるときに感じたこととは違って、誰もが自分の人生のあらゆる瞬間を自分でコントロールしている。
私はそれを忘れてしまい、すべての影響に適応しようとしていたが、同時にそれらの影響にコントロールされていた。
私がゴルフボールをどこから打つかなんて、私自身以外に誰も気にしていなかったように、人生において自分が何を望んでいるのかを本当に知るのは自分自身だけだ。
自分の運命を自分でコントロールできないと感じるほどまで、物事や人に振り回されてはいけない。自分の道を積極的に選べば、道は勝手につくられる。ゴルフボールを動かせばいいだけだ……」
「ゴルフボールを動かせ」の教訓
狭い考えにとらわれていると、いつまで経っても、ボールを打つことができない。
それが「ゴルフボールの話」の教えです。
自分の運命は自分で選べる。
もし、何かに遭遇して、どうしたらいいかわからないときは、自分に言い聞かせればいいのです。
「ゴルフボールを動かせ」ってね。
その言葉を口にするだけで、自分のやりたいことを恐れずにやることができます。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




