「年収300万円だから、不安だし、子供もできないし、幸せになれません」と言う人に、サラッと教えてあげたい名言とは?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」「自分と向き合うための最高の良書だ」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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不安の正体は「お金」ではない
「年収が低いから不安」
「300万円じゃ子供なんて無理」
そんな言葉を耳にすることがあります。
けれど、その不安の根っこをたどっていくと、「お金の不足」ではなく、「人生の軸の不足」に行き着くことが多いあのです。
お金が足りないから不安になるのではなく、「お金を何のために使えばいいのか」が見えないから不安になる。
将来のイメージがぼやけているほど、人は「足りない」を過剰に感じてしまいます。
「不安」を減らす唯一の方法
『世界の果てのカフェ』という物語で、主人公はこう語ります。
――『世界の果てのカフェ』(第20章)より
この言葉は、「逆説的な安心のつくり方」を教えてくれます。
安心とは、お金からではなく、「目的」から生まれる。
「自分は何を満たすために生きているのか?」という軸があるだけで、お金は「目的の手段」に戻る。
そうなると、お金の大小が人生のすべてではなくなるのです。
将来の不安を消す「たったひとつの習慣」
「自分はなぜここにいるのか?」
この問いを持つだけで、「何のためにお金を使い」「何を守りたいのか」が明確になります。
たとえば、
・「学びたいこと」があるから1万円使う
・「子供と向き合う時間」を確保するために働き方を調整する
・「自分の好奇心を試すため」に少額の投資をする
それらは、年収にかかわらず、「自分の人生」を取り戻すための行動です。
お金が目的ではなく手段に変わると、不安は驚くほど小さくなります。
安心とは、貯金額ではなく、「人生の方向」から生まれる。
それがわかった瞬間、300万円でも、「今を生きる力」は十分持てるのです。
年収よりも「何のために生きるか」
「少ない年収でどう生きるか」という問いよりも、「何のために生きたいのか」を決めるほうが先です。
自分の存在理由に沿った時間をつくれば、「幸福感に必要なもの」が明確になる。
そうすれば、「足りないもの」より「すでにあるもの」に目が向き始めます。
お金は人生の「目的」ではなく、「本当に生きたい人生を支える手段」にすぎません。
そのことに気づく人から、不安より「選択」が増えていくのです。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




