何でも論破してくる人が「仕事より休息の方が大事ですよね?」と言ってきたら、言い返したい名言とは?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
※イメージモデル:ひろゆき氏(撮影/榊智朗)
「やりたいことがない」だけかもしれない
「仕事ばかりしていたら疲れますよね。やっぱり『休息』が大事ですよ」
たしかにその通りです。
しかし、「休息が必要になるほど疲れる仕事」をずっと続けていることこそが、本当の問題ではないでしょうか。
休息が増えるほど、「仕事=消耗」「プライベート=回復」という構図が固定されます。
でも、人生とは本来、仕事と休息の綱引きではなく、やりたいことに時間を使う人生であるはずです。
「休息至上主義」への疑問
『世界の果てのカフェ』という物語では、主人公がこんな問いを口にします。
でも、そういったモノが自分にとって何を意味するのかを考えてみたい。
モノは、しばらくの間、現実逃避をさせてくれる。
ぼくをリラックスさせて、今いる環境の中でいい気分にさせてくれる。
でも、どうだろう?
『逃避』の必要がなかったら、あるいは『リラックス』する必要がなかったら、モノを買う必要って、どれほどあるだろうか?
自分がやりたいことをやっていたら、逃げたくなることが少なくなるし、和らげなければならないストレスもそれほど多くないはずだよね。
――『世界の果てのカフェ』(第20章)より
この一節は、痛烈な事実を突きつけます。
「休息が必要な働き方」を続けている限り、人生はずっと消耗戦になってしまう。
ではその逆、「休息の必要が少ない働き方」は存在するのでしょうか?
「休息のいらない仕事」への入口
重要なのは、「休みたい」と思う前に、「やりたい」と感じる時間を増やすことです。
仕事の後に買い物でストレス発散するのではなく、朝起きた時に「今日やりたいこと」を思い出せる生き方。
それは特別な才能が必要なわけでも、高給取りである必要もありません。
「自分の好きなことに触れる時間」を、毎日30分確保する。
それだけで、人生のバランスは変わり始めます。
なぜなら、逃げ場としての休息ではなく、「夢中になれる時間」が休息の役割を果たすようになるからです。
休息は目的ではなく「副産物」
「仕事より休息の方が大事」と言う前に、「休息が必要にならない働き方は存在しないのか?」という問いを持つこと。
『世界の果てのカフェ』が教えてくれるのは、人生とは、逃避の必要が少ない時間を増やしていく旅であるということ。
休息は目的ではありません。
「やりたいことをやっている人に自然と訪れるもの」。それが、本来の休息の姿なのです。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




