職場で「間違った努力ばかりしている上司や部下」に教えたい、絶妙なアドバイスとは?
そんなあなたにすすめたいのが、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

職場で「間違った努力ばかりしている上司や部下」に教えたい、絶妙なアドバイスとは?Photo: Adobe Stock

がんばっているのに、なぜか前に進まない人たち

 職場を見渡すと、「とにかく頑張っている人」はたくさんいます。

 残業もする。頼まれた仕事も断らない。
 忙しそうで、いつも疲れている。

 それなのに、成果が出ない
 成長している実感もない。
 本人も周囲も、どこか消耗している。

 これは能力の問題ではありません。
 努力の方向が、少しだけズレているだけなのです

アオウミガメが教えてくれた「努力の正体」

世界の果てのカフェ』という本の中に、「ハワイ沖でのシュノーケリング」という話があります。

 語り手は、偶然、アオウミガメと並んで泳ぐことになります。
 自分はフィンを履き、必死に足を動かしている。
 それなのに、ゆっくり泳いでいるはずのウミガメに追いつけない

 最初は不思議で、悔しくて、恥ずかしかった。
 でも、観察を続けて、ある決定的な違いに気づきます。

 ウミガメは、波に逆らっていなかったのです

 波が前から来るときは無理に進まず、位置を保つ。
 波が後ろから来るときだけ、ヒレを動かして一気に進む。

 つまり、自分の力ではなく、流れを味方につけていた

 一方、その人はどうだったか。
 水の流れを無視して、ずっと同じ強さで足をばたつかせていた。
 その結果、疲れ切り、いざ波が押してくれるタイミングには、もう余力がなかった

間違った努力とは「全部に反応すること」

 この話は、仕事にそのまま当てはまります。

・来たメールにすべて即レス
・頼まれた仕事を全部引き受ける
・通知や会議や雑務に全部付き合う

 一見、真面目で優秀に見えます。
 しかしそれは、自分が何をしたいのかが決まっていない状態で、すべての波に逆らい続けている姿でもあります

 本当にやりたいこと、本当に力を注ぐべき仕事が定まっていないと、人は「とりあえず全部やる」しかなくなる。
 その結果、チャンスが来たときには、時間も体力も、もう残っていない

努力を増やす前に、方向を決めよう

 間違った努力ばかりしている人に、ぜひこう伝えてあげてください。

もっと頑張る前に、どの波に乗るかを決めよう

 努力が足りないのではありません。
 能力が低いわけでもありません。

 ただ、自分が進みたい方向と、力を使うタイミングが噛み合っていないだけです

 アオウミガメのように、すべての波に逆らわない。
 流れを見極め、ここぞというときに力を使う。

 それができた瞬間、同じ努力でも、驚くほど遠くまで進めるようになるのです

(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)