ついに、話題書『JUST KEEP BUYING』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が日本上陸。この世界的ベストセラーは『お金の大学』の両学長に絶賛されている。お金の泥沼にハマらないために大切なことは? 今回はライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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世界的ベストセラーの教訓
日々の生活が苦しい。
給料日前になると、口座残高を何度も確認してしまう。
「もっと稼げれば、この状況から抜け出せるのに」
そう思って、副業を探したり、転職活動を始めたりする。
でも、実際には収入が増えても状況は変わらない。
インフルエンザで1週間休んだら、その月の家賃が払えなくなる。
エアコンが壊れただけで、生活が一気に傾く。
稼ぐ力を上げようと必死になっている間に、
小さな不運が致命傷になる現実を見落としていないだろうか?
世界的ベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。
富の階段の上位にいる人たちにとってのちょっとした不都合が、レベル1(資産1万ドル未満)にいる人にとっては人生を揺るがす事態になる。
――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.130)より
本書によると、レベル1では不運の影響が増幅しやすく、
同じ出来事でも経済的なダメージが桁違いに大きくなるという。
実際、資産に余裕がある人なら「ちょっとした出費」ですむことが、
余裕のない人には「借金」になる。
その借金が利息を生み、さらに生活を圧迫する。
こうして、小さな不運が雪だるま式に膨らんでいくのだ。
「泥沼から抜け出せない人」がやるべきこと
「泥沼から抜け出せない人」は、収入を増やすことばかり考えている。
一方、経済的に安定している人は、まず「何があっても崩れない土台」をつくる。
本書を読んで気づいたのは、
経済的な安定の第一歩は、
不運に耐える力を育てるということだ。
たとえば、月収30万円でも借金があり、貯金がゼロなら、
病気で1ヶ月休んだら終わりだ。
だが、月収25万円でも、借金がなく、数か月分の生活費があれば、
少々の不運では揺るがない。
収入の高さではなく、経済的な余白があるかどうか。
それが、同じ不運に見舞われても、
すぐ復活できる人と転落する人を分ける。
月5万円の収入増を目指す前に、まず月5万円の余白を作る。
その余白が、人生を揺るがす事態を「ちょっとした不都合」に変えてくれる。
借金を減らす。
無駄な固定費を削る。
地味で退屈に見えるこの作業が、
実は最強のリスクヘッジになる。
収入を増やすよりも、
まず転んでも立ち上がれる土台を固めること。
小さな不運で人生が崩壊する連鎖を断ち切るために、何から始めるべきか。
誰もが踏み出せる具体的な一歩を、本書は力強く教えてくれる。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)



