PLは給与明細、BSは健康診断書
どちらも欠けてはいけない

no-img2 小林

損益計算書(PL)は「給与明細」。つまり、その企業がどれだけ稼いだかが分かります。

no-img2 仲村

一方の貸借対照表(BS)は「健康診断書」

いくら高収入でも、健康診断で深刻な異常値が出ていれば働き続けられませんよね。

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企業も同じで、「稼ぐ力」と「倒れにくさ」の両方を見て初めて投資判断ができます。

PLだけを見て投資するというのは、健康診断を受けずに就職先を選ぶようなものです。

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そして、BSを見れば“その会社は本当に大丈夫か?”が分かる

特に負債の質や自己資本の厚みは、将来の倒産リスクと直結する重要なポイントになります。

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それではここからは、実際にBSの構造を見ていきましょう。

貸借対照表(BS)は
「左側=持ち物」「右側=調達」

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まずは大きな全体像をつかむところから。BSは左右に分かれます

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右側はお金をどう集めたか(調達源泉)左側は集めたお金で何を買ったか(資産)

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右側には、返済が必要な負債と、返済不要の純資産が並びます。

左側には、現金、在庫、機械、土地、建物など、会社が保有するすべての“持ち物”が並びます。

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そして大事なのが、左右の総額が必ず一致すること。だから「バランスシート」と呼ばれるわけです。

右で調達し、左で使う。これで企業の“体の構造”が見えるんですね。

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この全体像さえ分かっていれば、BSの難易度が一気に下がります。

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右側は大きく2つに分かれます。

(1)負債(借りたお金)
(2)純資産(返さなくていいお金) 

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負債は、銀行からの借入金や、取引先への未払い金など。返済する義務があるので、当然リスクもあります。

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純資産は、株主からの出資金と、会社が稼いできた利益の積み上げ(利益剰余金)ですね。返さなくていい“自分のお金”と考えると理解しやすい。

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負債に対して自己資本の割合が低すぎると、「この会社は大丈夫かな?」と懸念を持たれてしまいます。

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この後は、右側の負債と純資産をより深く掘り下げます。

流動負債・固定負債の違い、社債という借金、利益剰余金の意味、そして自己資本比率など、銘柄分析のキモが続々登場します。

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この会社は攻めているのか、守っているのか?”が負債の見方で分かりますからね。

ここが分かると、銘柄選びの精度がかなり変わります。

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