一番売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』のオンライン講座「決算書1枚で見つかる10倍株・連続増配株!」 。全4回の講座で、ザイのアナリスト2人が決算書を要領よく読むコツを徹底解説。第1回では、決算書の基礎知識と、「過去10倍になった株」の損益計算書を基にその儲け方を学んだ。この記事では、その内容を一部お届けする。(ダイヤモンド・ザイ編集部)
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⇒株価は“号外”で動く!?プロが教える決算書の読み方【決算書1枚で見つかる10倍株・連続増配株! 第1回:その2】
未来の10倍株・連続増配株は
早い段階から決算書に兆候が出ている!

ザイ優待アナリスト 小林大純(こばやし・ひろずみ) 早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て2022年6月より現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

ザイ配当アナリスト 仲村幸浩(なかむら・ゆきひろ) 立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。
 小林
 小林今回の講座は「決算書1枚で10倍株・連続増配株を見つける」がテーマです。まず趣旨だけ先に整理しておきます。
 仲村
 仲村「10倍株」というと一部の人しか当たらない“宝くじのような話”に思いがちですが、実は過去の決算書の中に、かなり早い段階から兆候が出ているんですよね。
 小林
 小林そうです。例えばカプコン。ここ10年で株価は最大18倍になりました。
 仲村
 仲村10倍どころか、18倍になってるということなんですね。
 小林
 小林はい。そして驚くのは、そのヒントが「決算書のたった1ページ目の2か所」だけで把握できた、という点です。
 仲村
 仲村つまり、分厚い決算書を全部読む必要はない、ということですね。「どこを見るか」を知っていれば、誰でも将来の10倍株に気づけると。
 小林
 小林同じことは連続増配株にも言えます。NTTは15期連続で配当を増やし、配当は4倍、株価は5.5倍になりました。
この成長性も、やはり決算書の冒頭3行で把握できました。
 仲村
 仲村だから今回の講座では「読み込む」訓練ではなく、「見る場所を特定する」訓練に徹します。
決算書は数十ページありますが、見るべきページは実質ほとんど1枚です。
 小林
 小林その1枚が分かれば、「儲かっている会社か」「潰れない会社か」「株価が伸びうる会社か」が先読みできます。
そこから逆算して10倍株や連続増配株を自分で見つけられるようになる――それが今回のゴールです。











