周りから「実は信頼されてない人」が使うフレーズ“1つの特徴”

ビジネススキル「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた「なぜ」と聞かない質問術

2025年12月3日 6:40

「『なぜ、そう思うの？』は、絶対にNGです」
「なぜなぜ分析」をはじめに「なぜ？」という問いは“論理的に考える”ための「良い質問」だと考えられている。しかし実は「なぜ？」「どうして？」は、致命的な「解釈のズレ」を生み、噛み合わない会話＝「空中戦」を作り出してしまう元凶、「最悪の質問」なのだ。
「事実と解釈の違い。これに気づけていない人は、まだ確実に“曇りガラス”の中にいます」――。話題の新刊『「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた「なぜ」と聞かない質問術』では、世界・国内の各地で実践・観察を積み重ねてきた著者による「賢い質問の方法」＝事実質問術を紹介している。本書に掲載された衝撃の新事実の中から、今回は「ありがちなNG質問」について紹介する。（構成／ダイヤモンド社・榛村光哲）

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「なぜか信頼できない人」の言葉づかい

本人は丁寧にコミュニケーションを取っているつもりなのに、なぜか相手との距離が縮まらない。

むしろ「この人、なんか信頼できないな」と思われてしまう人がいます。その原因は、性格ではなく、使っている言葉にあります。

そのフレーズとは、「よくどうしてる？」「しっかりやってる？」「ちゃんと確認した？」といった、一般化された言葉です。

一般化された言葉は「何も聞いていない」のと同じ

例えば次のような会話。

上司「最近、ちゃんと進んでる？」
部下「はい、まあ…」

このやり取り、実は何も情報が生まれていません。なぜなら「ちゃんと」や「よく」は、具体的に何を指すのかが人によって違うからです。

聞かれたほうは、「何を基準に答えればいいの？」「これで合ってると言っていいのかな？」と迷い、結局ふわっとした答えになります。

信頼される人は「事実」を聞く

一方、信頼される人はこう聞きます。

・「前回の確認は、いつした？」
・「最初にどの資料を使った？」
・「直近で困ったのはどの作業？」

このような事実ベースの質問だからこそ、相手に負担をかけず、自然に具体的な情報が集まるのです。

（本記事は『「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた「なぜ」と聞かない質問術』の一部を抜粋・調整・加筆した原稿です）