キーエンス元トップ営業がプレゼンで絶対に言わない「NGワード」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

平均年収2000万円超を誇るキーエンスを支える「最強の営業軍団」。彼らが入社して最初に徹底的に叩き込まれるのが、プレゼンテーションのロールプレーだ。このロールプレーを何度も繰り返すことで、同期の中で最下位、かつ口べただった筆者は、ついにはキーエンス史上初となる“3期連続・全社1位”を達成したという。その筆者が実践してきた「キーエンス流・プレゼン力の鍛え方」を公開する。※本稿は、齋田真司『キーエンス 最強の働き方 新人からベテランまで、最短で成果を最大化するシンプルなルール』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。

キーエンス営業が最初にするのは
自社製品の知識や特徴の詰め込み

 キーエンスでは、新人は最初の6カ月間でみっちり研修を受け、営業パーソンとしての基本を身につけます。

 外部の講師を招いたビジネスマナー研修などもありますが、最も大きな比重を占めるのは商品知識を身につけ、それをお客様に伝えるスキルを鍛えることです。

 キーエンスではこの過程だけでほぼ4カ月を使います。

 最初に取り組むのは、キーエンスという会社と、自分が扱う商品について徹底的に学ぶこと。商品の特徴やスペック(性能、サイズ、価格など)はもちろんですが、その商品が持つ開発背景まで頭に入れておくことが大切です。

 たとえば私の場合はセンサーや電子機器の担当だったので、それぞれの商品について覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか」を理解するために電気回路などについても学びましたし、実際にその商品が使われる生産ラインがどんなものなのかも理解する必要がありました。

 競合他社の製品のことも学んで、自社製品との違いがどこにあるのかを知ることも重要です。