
人事異動で未経験のまま配属された営業部門。やる気はあっても、まず何から手を付けていいのかわからない……という人がほとんどだろう。営業人材育成のプロ、菊原智明氏は新人営業スタッフこそ「見た目」から入ってほしいとアドバイスを送る。新人営業スタッフが、明日から取り入れられる“できる営業の身だしなみ術”とは。※本稿は、菊原智明氏『できる営業は1年目に何をしているのか?』(総合法令出版)の一部を抜粋・編集したものです。
10人に1人の逸材となれる
清潔感のある身だしなみ
営業活動だけでなく仕事において、結果を出すために“見た目が非常に重要である”ということはほとんどの人が知っているでしょう。ただ、それを知っていたとしてもキチンと実行している人はほとんどいません。実際は見た目について軽視していると思われる人が数多くいるのです。
特に服装については世代間ギャップがあります。
20代の人が問題ないと思うことでも、50代からすると“なんてマナーができていないんだ”と思われることもあります。ですから、同世代だけでなく幅広い世代にウケる見た目を心がけてください。お客様の目は厳しく「見た目はチャラいけど、中身はしっかりしているかもしれない」などと思ってはくれません。
見た目で悪い印象を持たれれば、商談のチャンスを得ることはありません。これに気がつかない限り、永遠に損をし続けます。
全くマナーができていないのにもかかわらず、成績は抜群、型破りで伝説的な営業スタッフは存在します。ただそれは例外で、真似をしてもうまくはいかないもの。見た目に気を遣い、清潔感がある身だしなみのスタッフが圧倒的に有利であることは間違いありません。
結果を出している営業スタッフは見た目に関して細心の注意を払っています。
しかし、新人営業スタッフの中でそれができているのは10人に1人くらいです。ということは、それができた時点でトップ10%に入れるということになります。
商談テクニックやクロージングトークの習得は簡単ではありませんが、服装は今から実行可能です。見た目や服装を変えただけでチャンスが広がるということを知っておいてください。
これから、お客様から好感をもたれる服装やツールについて紹介していきます。
営業スタッフにとって「スーツ」は、言わばビジネスという戦場で戦うためのユニフォームです。スーツをかっこよく着こなすか、だらしなく着るのかで、お客様に与える印象が天と地ほども変わってきます。