「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍：『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売中です。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して著者である、びーやま氏への特別インタビューをお届けします。
Photo: Adobe Stock
お悩み相談
「学歴上は優秀でも、単純な算数すらパッとできない人って多いですよね。あれってどうなんですか？」※1
算数・数学を苦手とする「私立文系」問題
――今回の相談に関しては、学歴をテーマにしたときにそれなりに耳にするものです。いわゆる「私立文系は算数・数学ができないのに高学歴扱いなのはなぜ？」ということかと思うのですが、びーやまさんはこのことについてどう思われますか？
びーやま氏（以下：びーやま）：僕自身が数学を苦手としていた私立文系なので、頭が痛くなる質問ですね。今回の相談者の指摘の通り、私立文系で数学を苦手とする人は多く、それなのに高学歴ってどうなんだと不満に感じる気持ちは理解できます。
たしかに、僕が受験生だった頃は、数学が苦手だから私立文系にするというケースは非常に多かったですし、今もそういった理由から私立文系にする学生は少なくないでしょう。
ただ、今回の相談者さんのような問題意識からか、以前に比べて私立文系にも数学を課せる入試も増えてきており、今後のトレンドはもしかすると変化していくかもしれません。
――そうなんですね。知りませんでした。
びーやま：もちろん、有名大学のすべてが文系に数学を求めるわけではないですが、早稲田大学・政治経済学部のように数学を必須科目にするところは増加傾向です。
なので、今後は「私立文系だから数学ができない」というのは通用しなくなってくるのかもしれません。
