大学・学部によっては文系でも「数弱」は絶滅状態?

――そうなると国公立文系と科目は変わらないような印象を受けますね。

びーやま:そうですよね。でもその感覚は間違いではなくて、早稲田や慶應といったトップ私立大学の文系学部はやはり東大や京大、一橋大志望の学生の併願校になりますから、数学ができる学生はイメージ以上に多いんですよね。

 しかも、早稲田・政治経済のように数学必修化によって、数学が苦手な学生は受験を敬遠するようにもなりましたから、学部によっては、いわゆる「数弱」はほぼ絶滅状態な印象です。

――私立文系でも数学は捨てられなくなってしまいましたね。

びーやま:学部によってはそうですね。文学部などの人文系は、学問の内容的に以前と同じ傾向ですので、全部が全部ということではないかなと。

 一方、文系で数学ができる学生はかなり有利に受験を進められるようにもなってきているかなと思います。僕らもよく大学生にインタビューするのですが、「文系数学は簡単なので点数取りやすいです」といった発言はよく聞きますので、文系かつ数学のできる人の価値の高さを感じます。

 なので、もし数学がそこまで苦手ではないという学生は数学を武器にしてもいいのかもしれません。

――よく理解できました。時代の変化ですね。

びーやま:そうですよね。

 もちろん、「高学歴=数学ができなければいけない」みたいなロジックがあるわけではないですが、数学ができるに越したことはありません。それによって、仕事やキャリアの幅が広がるのも事実ですし。

 なので、今の受験生にはさまざまなことを勘案しながら試験科目などを決めてほしいと思います。

――ありがとうございました。大変勉強になりました。

※1:本記事ではびーやま氏、もしくは編集部宛に届いた悩みを扱っております。
びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。