欧州主要国は、米国が主導するウクライナとロシアの和平交渉で影響力を拡大しようとしている。ウクライナや欧州全体が将来ロシアから侵攻されやすくなる形での和平合意を回避したい考えだ。英国、フランス、ドイツの首脳は8日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と英首相官邸で会談した。米国が早期停戦を迫る中、和平交渉で影響力を示す狙いがある。今回の訪問は、週末に行われた米国とウクライナの協議について、ゼレンスキー氏が英独仏の首脳に説明するのが目的。フランスのエマニュエル・マクロン大統領はこの会談について、米国の和平案に欧州が貢献する機会だと話した。欧州の指導者らは当初、米国の提案はロシアの侵攻行為に報いるものだと批判していた。ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、米国が提示した和平案の一部に「懐疑的」だと述べた。
ゼレンスキー氏、欧州首脳と会談 米主導の和平案を警戒
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