最終目的地が欧州だと
運賃は下がりお得に

 気になるビジネスクラスの運賃は、2026年2月の閑散期で、公式サイト予約だとドバイ往復89万円~。ドバイから130㎞しか離れていないアブダビに就航するエティハド航空のビジネスクラスに比べると10万円以上、高い。

 しかし、ドバイで乗り継いで最終目的地を欧州にすると運賃は下がり、利用しやすくなる。英ロンドンであればヒースロー、ガトウィック、スタンスデッドの各空港に飛んでおり、検索すると往復78万円~が出てくる。日本からの直行便がないギリシャ・アテネ往復で68万円~という掘り出しもののチケットもあった。

 スペシャルな空港ラウンジ、上質なシートやアメニティ、美味しい食事、そして優秀なCCによるサービスが織りなす「至高の移動空間」への対価と考えると、個々人で感想は異なるだろう。筆者は、エミレーツが目指す「究極のエアライン」「空飛ぶ宮殿」という表現は誇張ではないと思った。

 帰路も滞在ホテルに専用車が迎えに来てくれて(出発の5時間前から時間指定可能)、ドバイ空港で広大なラウンジを利用した。詳細は『エミレーツ航空のラウンジで二度びっくり!快適な成田をはるかに凌ぐドバイのスペシャルな空間【写真付き体験リポート】』を参照してほしい。

「空飛ぶ宮殿」エミレーツ航空のCAが乗客に「国籍と名前」を伝えるワケ【ビジネスクラス搭乗記】ドバイ国際空港で搭乗橋が3本も付くA380 Photo by Koji Kitajima
「空飛ぶ宮殿」エミレーツ航空のCAが乗客に「国籍と名前」を伝えるワケ【ビジネスクラス搭乗記】ドバイで上級クラスの搭乗は1階のエコノミークラスの搭乗客とは分離されている Photo by Koji Kitajima