あまり知られていませんが、経理とは、「経営管理」の略称であり、経営の舵とりを手助けする重要なものです。さて本日は、あなたの会社の経理担当者が、こんな「ひと言」を言っていないかどうかをチェックしてみて下さい。

この「ひと言」が出たらキケン!
あなたの会社の経理は大丈夫ですか?

 これまで連載で、経理の重要性についてお話ししてきました。ただでさえ忙しい社長が経理を理解するためには、経理担当者や税理士のサポートが欠かせません。

 経理作業を代行してもらうのではなく、社長自身が、経理の流れ・仕組みをある程度理解しておきましょう。以下は、社長が経理を任せっきりにしてしまった事例です。

 A社の経理担当者は古株で、社長が「もっと細かい売上の内訳は出せないのか?」「もっと税金を減らせないのか?」などと言うと、「こういうものですから」(会計や税金ではこうなっている)と言います。社長としては納得がいかないのですが、プロがいっていることだから、「そういうものだろう」と思っていたそうです。

 経理担当者は「利益が出ていて順調」と言っていたそうですが、社長にはそれが信じられませんでした。どうも資金が足りないし、落ち着かない。数字の好調さとは裏腹に、とても順調とは思えなかったそうです。

 そうこうしているうちに、業績は悪化していき、金融機関からの借入も難しくなり、結局は、社長のポケットマネー1000万円を会社に貸しつけることになったそうです。

 いかがでしょうか。プロだからといって、何でもかんでも任せきりにしていては、大きな損失につながる可能性があります。ときには会社が倒産してしまうこともあるでしょう。