前回の連載では「税金を減らしたいがために、無理に経費(使うお金)を増やしてはいけない!」というお話をさせていただきました。本日はそれに関連して「経費」がテーマです。多くの経営者の方が勘違いされる「経費に見えるけど、経費にならないもの」をご紹介します。
9割の社長が勘違い!
「これは経費になりません」
「これは経費で落ちますか?」。何度受けたかわからないぐらいたくさん受けた質問です。それぐらい、多くの経営者の方にとって関心があるのだと思います。
P/Lの「売上原価」「販売費及び一般管理費」などには、事業に関するものなら何でも入れることができます。しかし、その費用は税金上すべて認められているわけではありません。税金上費用と認められるものを、本連載では経費と呼びます。
俗にいう「経費になる」「経費に落ちない」とは税金上認められるかどうかをいうのです。そして「一見経費と思われがちだが、実は経費にならないもの」も数多くありますので、ご紹介します。特に勘違いが多いのは、次の6点です。
(1)借入金の返済
(2)源泉所得税の支払い
(3)保証金
(4)30万円以上の資産
(5)配当
(6)翌期にわたるもの